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  • SideB:2回目のデートでアプリで出会った男の家に行った女。夜までいたら彼に言われた意外なセリフ

    人生には、決断が必要だ。

    いつだって、選ばなくてはいけない。

    食事のメニュー、仕事のプラン、乗る車。そして…運命の相手も。

    29歳の愛香も、異なる魅力を持つ2人の男性のあいだで揺れ動いている。

    アクティブでワイルドな男と、クールでインテリジェントな男。

    こちらは、京都大学卒でIT企業に勤める、クールでインテリジェントな男・彰(36歳)編。

    彼は、愛香を落とすためにどんなデートプランを立てるのか。

    あなたなら――どっちの男性を選ぶ?

    小説の最後にあるアンケートに答えると、抽選でプレゼントが当たる!

    ▶SideA:アクティブでワイルドな男~栄輔編~は、コチラ


    SideB:クールでインテリジェントな男~彰編~


    グラスから立ちのぼる、芳しい香り。ふんわりと鼻に抜ける風味はシャンパンのように華やかで、愛香は思わず感嘆の声を漏らした。

    「わぁ…。これが緑茶だなんて、信じられない…!」

    和モダンテイストの洗練されたカフェの一席で、愛香はうっとりしながらもう一度お茶に口をつける。

    「すごいよね。ここ、レアな茶葉を使っているらしくて、オープン前から注目していたんだ。愛香ちゃんと一緒に来られてよかったよ」

    向いの席に座りながらそう言って微笑むのは、彰だ。アプリで出会ってまだ日が浅いものの、一緒に過ごす時間は驚くほど心地よい。

    お茶を楽しむ彰の美しい所作を見つめながら、愛香は改めて思う。

    ― こんな素敵な人と出会えるなんて。あのとき、一歩踏み出してみてよかったなぁ…。

    あのとき、とは、つい先週のことだ。

    3ヶ月後に控えた30歳の誕生日は、最高のパートナーと迎えたい。

    その一心でマッチングアプリに登録したものの、ちょうど同じタイミングでゴルフ合コンの予定が入った愛香は、直前まで彰との初デートをキャンセルするもりでいた。

    けれど、最高の恋は貪欲にならなくちゃつかめない。最後の恋になるかもしれないのだから、妥協せず幅広くいろんな男性を見てみたい。

    そう心に決めたことを思い出した愛香は、どうにか気持ちを奮い立たせて待ち合わせ場所へと向かったのだ。

    ― どうせ、アプリでの出会いなんてハズレよね…。

    一念発起して来てはみたものの、すでに帰りたい気持ちになる。手慰みにスマホをさわっていたそのとき、背後から声をかけられた。

    「愛香ちゃん、だよね?」

    「あ、はい──」

    伏し目がちに振り向いた愛香は、ゆっくりと視線を上げる。

    そして次の瞬間、驚きのあまり思わず息をのんだのだった。

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